胃・十二指腸潰瘍

消化性潰瘍は胃または十二指腸粘膜の破壊で正常な粘膜防御因子が損なわれた場合や,酸やペプシンのような攻撃的な管腔因子が優勢になった場合におこる.成人人口における生涯罹患率は10%とされる.十二指腸潰瘍と胃潰瘍の比は5:1とされる.十二指腸潰瘍では球部が95%,胃潰瘍では幽門前庭部が60%,前庭部と体部の接合部で25%とされる.十二指腸潰瘍は30〜55歳,胃潰瘍は55〜70歳に多く見られる.潰瘍の原因としては,NSAID, H. ピロリ,ゾリンジャーエリソン症候群の3つが認められている.


 

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 !   診断のポイント
  • 80〜90%の患者では非特異的な上腹部痛の病歴があり,食事内容との関連がある
  • 潰瘍の症状は律動性,周期性を示す
  • 10〜20%の患者では前駆症状を伴わない潰瘍合併症を示す
  • NSAID誘発性潰瘍のうち,30〜50%は無症候性である
  • 胃の悪性疾患を除外するには,胃潰瘍生検または完全治癒の証明が必要である

胃・十二指腸潰瘍