慢性閉塞性肺疾患(COPD)

慢性閉塞性肺疾患(COPD)は慢性気管支炎または肺気腫による気流閉塞の存在によって特徴づけられる.症状は一般的に進行性で,一時的に軽快する場合がある.慢性気管支炎と肺気腫とは区別されるべきであるが,COPD患者の多くはこれらの疾患の特徴を有することが多い.COPDによる死亡率は男性では急速に増加している.

慢性気管支炎は気管支の粘液の過剰な分泌が特徴で,この原因となりうるほかの疾患がないこと,少なくとも連続する2年間のうち3ヶ月以上の痰を伴う咳という形で出現する.肺気腫は肺胞壁の破壊を伴うが明らかな線維化を認めない状態で病理学的に定義されるものである.

COPDの原因として喫煙が第一にあげられ,ほぼすべての喫煙者で喫煙量と期間に従って肺機能の低下が認められる.

臨床症状
COPD患者は40〜50歳代で過剰な咳,痰,息切れを主訴に来院する.症状は10年以上にわたることがあり,最初は重労働に伴って呼吸困難が起こるが,病状が進行するにつれ軽労作でも起こるようになる.重症では安静時にも呼吸困難がおこることがある.

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