前立腺肥大

前立腺肥大症は男性にもっともよく見られる良性腫瘍であり,年齢と相関する.55歳では25%,75歳では50%の男性が閉塞性排尿症状を訴える.


臨床症状:症状は閉塞と刺激の2種類に分けられる.閉塞症状には排尿開始の遅れ,尿の勢いや量の減少,完全な排尿感の欠如,2段排尿(2時間以内に2回),排尿時のりきみ,排尿後のあとだれなどである.刺激症状には切迫感,頻尿,夜間頻尿などがある.前立腺肥大の自己記入式アンケートが診断,治療に有用である.

排尿障害4つの分類
蓄尿障害:
1)膀胱の収縮亢進(神経因性膀胱,下部尿路感染症,心因性頻尿,膀胱腫瘍,間質性膀胱炎,委縮膀胱,増大子宮などの骨盤内疾患,前立腺肥大,前立腺癌)
2)尿道の収縮不十分(腹圧性尿失禁)
排出障害:
3)膀胱の収縮不十分(神経因性膀胱,膀胱瘤)
4)尿道の収縮亢進(前立腺肥大,前立腺癌,尿道狭窄,膀胱,尿道結石,膀胱頚部硬化症,子宮・膀胱脱など)
診察手順
問診:頻尿,排尿困難,失禁,尿量,急性か慢性か,発熱,痛みなどの随伴症状,既往歴,神経症状,薬剤歴
超音波:前立腺の大きさ,骨盤,膀胱病変,水腎症
尿検査,採血:PSA,BUN,Cr
直腸診:前立腺,肛門括約筋
超音波:残尿

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 !   診断のポイント
  • 閉塞性または刺激性排尿症状
  • 直腸検査で前立腺肥大が認められる場合がある
  • 尿路感染,神経障害,狭窄症,前立腺癌,膀胱癌のいずれも認められない
  • 膀胱に尿がたまった状態での超音波検査が有用である

前立腺肥大症の指標(問診票)